そばにいてくれて ありがとう

  • 2012.02.29 Wednesday
  • 13:10
わたくし事ですが
バツイチですヒヨコ

8年位前の事です。

アパートに引っ越すにあたり、
当時3歳だったランを手放すかどうか
悩みました。

当時の写真です。

(やんちゃでやんちゃで、黒い破壊大魔王宇宙人でした汗

しかし室内飼の大型犬を
許可してくれる大家に幸運にも巡り合え
今もこうして一緒に暮らしています。

 
あれからたくさんの事があり
思い出すのも辛い出来事もたくさんありましたが
いつも私のそばに寄り添って、一緒に乗り越え、
心の支えでいてくれたのは、
ランです。
そばにいてくれるだけでいいんです。




やがて娘は独立し家を出、
息子は高校進学と共に寮に入り、
私は再婚し、
現在に至りますハイビスカス


今では散歩以外は、ソファーに寝そべり過ごす毎日ですが、
その存在感は絶大です太陽

家族

  • 2012.03.14 Wednesday
  • 14:08
一昨年(2010年)の10月
ランの尿の色が濃いのに気が付きました

アスファルトの上でもわかる
その色は茶褐色で
しかも散歩中
何度もオシッコをするようになりました

病院に行き尿検査を受け
診断は『膀胱炎』という事で
抗生剤の処方を受け
ひと月服用させ
すぐに尿の色は元に戻りました



翌年(2011年)2月
ランの陰部がヒート時の様に
ふっくらしているのに気が付きました

様子を見ているうちに
少しずつ大きくなっているようで
病院に行き血液検査を受け
白血球が増えている以外は正常値という事で
抗生剤ともう二種類の薬(酵母のサプリメント?)を
もらいました

2週間分づつ3回飲ませた所で
どんどん大きくなる肛門付近をみかね
先生が山口県にある
大学病院で検査する事を
勧めてくださいました

この頃ランは
膀胱を圧迫し始めた腫瘍に難儀し
オシッコが我慢できなくなり
室内で失禁するようになりました

水をとても欲しがり
たくさん飲んでは
ところ構わず排尿

とうとうやって来た『老い』『介護』を
感じました



隣県とはいえ
仕事を持ちながら
山口県まで通えるとは
思えないので
町内の別の病院に行って見ました

『手術が上手な先生』だと
有名な先生が
テニスボール大になっている
腫瘍を診て
「神経や尿道を傷つけず
切除するのは難しい
たとえ上手くいっても
もしこれが悪性(癌)であれば
すでに転移していたり
再発の可能性も高く
このこにとってのメリットが少ない」
と言われました

途方に暮れました

だんだん大きくなる腫瘍に
直腸を圧迫されるのか
便が出にくくなり
3日間出ずに
ご飯を欲しがらない日もありました


8月
ネットで色々調べていると
隣町の動物病院のHPに
ランと同じような症状の高齢犬の
手術の症例が紹介されていました

さっそく
その病院に行ってみました
すでにソフトボール大くらいになっている
堅い腫瘍を診て
先生の表情が曇りました



細胞を取り
検査に出して下さりました

結果『平滑筋肉腫』という診断でした

リンパ節の腫大から
悪性度の高い腫瘍との事でした

「もしこれから先
耐えがたい痛みが出てきた場合
安楽死も
考えてやってください」
と…




積極的な外科切開を諦め
病気の事は考えないように
何事が起こっても『想定内』と
心に留めました



11月
それまで『犬に服なんてナンセンス』
と思っていた私ですが
11歳の誕生日に
暖かそうな服をプレゼントしました




痩せて皮下脂肪も無くなり
寒そうなランでしたが
暖かそうです


今年3月
この頃ランはちょっと『自由』です

以前は考えられない『困った行動』を取ります
たいした事ではありませんが
後輩犬のご飯を盗って食べたり
台所の調理台に手を掛けて
食材を食べようとしたりします

“脱・良い子”
今年のテーマにしよう、ラン




 
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急変

  • 2012.03.22 Thursday
  • 19:15
ランの容態が急変しました

17日にはいつもの様に
3キロ程の道のりを散歩して
18日の朝も普段通りでした

しかし夕方の散歩の時は
後ろ足がフラフラで
まともに歩けなくなっていました

19日の散歩は排便のみさせ
すぐに帰りました

そして20日の朝
いつもは
一生懸命きばって
堅い便がやっと出るのに
ハウスの中は下痢便でまみれ
ひどい状態でした

夕方
今度は赤い下痢便をし
尿の色も真っ赤で尋常ではなく
ご飯も食べようとはせず
水を少量飲むだけでした



今は
ずっと横になり
小さい呼吸を繰り返しています



いっぱいいっぱい撫でてあげました
そして
何度も何度も「ラン」
と呼び掛け
たくさん話をしました


でも
もう疲れたかな
 ラン…




11年間の思い出

  • 2012.03.27 Tuesday
  • 15:00
 

生後40日で 
我が家にやってきた 
黒ラブのラン 
ちっちゃいくせに 
腕の中にずっしりくる 
重量感 
 

黒ラブ特有の 
濡れた様にしっとりした 
艶やかな毛並み 

耳の毛が一番滑らかで 
何度も何度も撫でた 


あっという間に大きくなって
でも大きいだけで中身はいたずら盛りの
パワフル・パピー
黒い破壊大魔王
 

シッポを振るだけで物をなぎ倒し
あたるとムチの様に痛い

網戸を突き破って庭に出て
花壇をいたずらし
植えたばかりのクレマチスの苗を
咥え振り回して
私は血圧が急上昇した


子供達との日課になった散歩
キックボードに乗った息子が
ランのリードを持ち
犬ぞり気分で農道を走らせていたら
農道脇を流れる川に一直線
そのまま大好きな水遊び


息子と 息子の友達と ランで 三人野球
ランはボールを見ると 目の色が変わる
息子がピッチャー
友達がバッター
ランは キャッチャーと外野

空振りした球を拾い 
あるいは 
打った球を全速力で追いかけ 回収 


娘の小学校の家庭訪問
4人掛けのダイニングテーブルに
担任 娘 私 そしてランが腰かけ
顔だけは神妙な表情をして
話を聞いていた

今になって考えたら 
犬嫌いな先生も いただろうな


夏は海水浴キャンプに行った
沖に投げたボールを
嬉しそうに何度も泳いで取りに行き
くたくたに疲れ
夜は一緒にテントで眠った



毎日ランが幸せをくれた

この世で一番愛しい生き物





ランは自己主張をしない

私の言葉を聞き 従い 
傍に寄り添ってくれた


私の我儘で離婚が決まり
それまでの田舎暮らしから
生まれた街に戻り
アパート暮らしになり
私は正社員として働き始め
ランは初めてのよく知らない場所で
長時間の留守番を
我慢してくれた


子供たちが成長するにつれ
反抗期を迎え
途方に暮れる日々

重く圧し掛かる母子家庭の現実

車が頻繁に行きかう
県道脇の新しい散歩コースを
日が暮れて暗い時間
放心状態でフラフラと歩く

散歩コースにある
生協の駐車場にランを係留し
食材を少しと 
ランが食べても大丈夫そうな
お菓子を選んで
帰り道
コンクリートブロックに一緒に腰かけ
ふたりで分けて食べた



子供たちがそれぞれ家を出て
家族がバラバラになり
一人になってしまった私の
唯一の家族

いつもそばにいてくれた
ラン
楽しい時も
そうじゃない時も

優しい大型犬の ラン



職場で知り合った人と再婚し
アパートから引っ越して
新しい日々が始まり
それと同時に 
可愛い新入りメンバーがどんどん増え
賑やかで充実した毎日が過ぎた


ハイキングに目覚め
みんなでいろんな山に登った
 

ランはいつも先頭で駆け
レオはそれに
短い足で一所懸命くっ付いてまわり
それでも時々ランは
みんながちゃんとついて来ているか
振り返った
 


年を重ね 
口のまわりが白くなり
すっかりおばあちゃんになったラン

病気知らずだったランが
恐ろしい病気に侵されてしまい
どんどん痩せていき
そう遠くない別離を感じた

感じながらも
聞きわけの良いランが
後回しになる事も多く
散歩もまず
うるさいチビッ子達からだった



とうとうやってきた別離
 


小さい呼吸を繰り返していたランが
苦しそうな息遣いに変わり
長い時間を苦しみ
私の呼び掛けに反応しなくなり
舌をだらりと出し
苦しそうに喘ぎ
そして最期に一度大きく伸び
呼吸を止めた


動かなくなり
あたたかかった身体が冷たくなって
あっという間に硬くなった

「ごめんなさい」って
何度も叫んだ
ランの他に可愛い仔が三頭もいて
ランへの愛が
その分少なくなってたと思うから



ラン

いつもそばに
いてくれたラン

私を置いて
いかないで…











 

火葬

  • 2012.03.29 Thursday
  • 22:02
風の強い日に 

山の上の火葬場でランを見送りました 




手作りの棺に

思い出の品をつめて




たくさんつめ過ぎて

ふたりで運ぶのが大変でした



火葬に立ち会えるわけでも

お骨を拾えるわけでもないので

せめて空に昇る煙でも見れないものかと

しばらく空を見上げていましたが

とてもきれいな蒼が広がるばかりでした



「ひとつの時代が終わったね

でもいつまでも引きずったら駄目よ

思い出は断ち切って忘れて

今いるレオ君や秋ちゃんや海君を

可愛がってやりんさい」



これは

泣きながら

ランが息を引き取った事を連絡した時

すぐに駆けつけて

納棺し

花で飾ってくれ

線香を焚き

経をあげてくれた

去年愛犬を亡くしたばかりの

私の実母の言葉です


乱暴な言葉ですが

心に染みました


今いる子達の為に

もう悲しい顔はしません











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